今、流行りのコワーキングスペースって何?

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コワーキングスペースが増えている

トドケールが全力でサポートしたいと考えているコワーキングスペースですが、そんなに増えているのでしょうか?

アメリカの大手不動産管理会社であるCBREが日本で行った調査によると、東京を中心にその数はここ数年で激増しているようです。

CBRE特別レポート

というわけで最近、タケノコのごとくニョキニョキとできているコワーキングスペースですが、いったい何が便利なの?どんな種類があるの?

 

コワーキングスペースの種類

というわけで、今後の働き方改革や日本の労働環境の変化の中で重要な役割を果たすであろうコワーキングスペースの種類と利便性を説明しましょう。

なお、これらの定義には厳密な定義があるわけではなく、あくまで筆者の経験と個別のリサーチの結果を総合したものです。

 

  1. レンタルオフィス

    2名から数十名までを収容できるオフィスを提供する形態です。基本的には個室となっていて、光熱費の他コーヒーや各種飲み物などの福利厚生は賃料の中に含まれます。各社によって訪問者向けの受付を整備していたり、電話応対のサービスを提供していたりと、付帯するサービスの種類は幅が広く、各社の差別化要因となっています。

    個室を確保するため、利用料は比較的高額となりますが、成長中の企業においては採用した従業員を収容するスペースを柔軟に確保することができたり、すでに外観が出来上がっているため内装への投資が削減で来たり、通常賃料の3か月分以上求められる保証金といった大きな資金流出を抑えることができるたりという利点があります。

  2. シェアオフィス

    個室ではなく、複数の企業の従業員が大きなオフィススペースを共有する形態を指します。ホットデスクという固定デスクを契約する形態とフリーアドレスというオフィスの中の共有デスクを早い者勝ちで使用するという形態に分かれ、一般的にはホットデスクを契約する方が高額となります。デスクがあるといっても、自分だけの個室があるわけではないので、プライバシーは守られず、フリーアドレスの場合はオフィスが混雑していて、机を見つけるのも大変!といった不都合が起きる可能性もあります。

    登記のための住所利用が可能なオフィスと住所利用が不可能なオフィスと分かれているため、利用の際には自分のニーズに応じて住所登録が可能かを確認しましょう。場合によっては、会社登記のための住所利用には別途料金を取るところもあります。

  3. バーチャルオフィス

    執務するオフィススペースは契約せず、登記や郵便物の受取り、その他ECサイトなどを個人で運営するために発送場所の住所が必要といった理由で自宅以外の住所が必要となる事業者ために住所の利用だけを提供する形態を指します。

    執務スペースは必要ないものの、会社を登記する住所が必要、住所を知られたくないといった事業者に最適な形態です。その他、来客と面会をするために会議室の利用ができるため、創業間もない企業でも少ない費用で会社という体裁を保つことが可能という利点もあります。

    オフィスに届いた荷物はそのたび転送してくれたり、月一回だけ転送したり、ポストだけ用意していたりと荷物の取り扱いは様々です。
  4. コワーキングスペース

    シェアオフィスと同義で使われることも多く、前述のシェアオフィスは海外ではコワーキングスペース(Coworking Space)の呼び名が一般的です。日本においてはカフェや本屋といった店舗が近年のシェアオフィス需要に応えるため、スペースを作業向けに開放した場合も多く、作業をするための場所だけを提供する業態を意味することも多いです。カラオケ店が昼間のスペースを作業向けに貸し出すなどしている場合もあり、ユニークな形態が多いのが特徴となっています。コワーキングスペースがシェアオフィスと大きく異なるのは、コワーキングスペースはそこで働く人たちの間にコミュニティが存在すること。

    日本では他業種からの転用である場合はオフィスとしての内装にお金が掛かっていない分、利用料が通常のシェアオフィスよりも安価となっている場合が多いです。

 

 

なぜ、コワーキングスペースなの?

Big question in head

では、今なぜコワーキングスペース需要が高騰しているのでしょうか。

以下の理由が考えられます。

 

① 東京のオフィススペースの枯渇

採用市場は拡大している一方で、東京都心のオフィスは高騰を続け、採用しても人員を収容するためのオフィススペースを見つけることは簡単ではありません。とある大企業が渋谷でオフィスを探した結果、渋谷の隅にしかオフィスを見つけられなかったとの話も聞きました。拡大するオフィス需要の一時的な避難場所としてコワーキングスペースは今後も重要な役割を果たしていくと考えられます。

 

② 起業・副業やフリーランスの増加

LancersやCloud Workといったギグエコノミーの登場によって、組織に属さない個人であっても業務を請け負うことができるようになってきました。また、副業を認める企業も増加し、社外で作業する人たちも増えてきています。そういった人たちはコピー機・プリンター・高速WiFiといった設備が整っていない自宅で作業するよりも、仕事のための環境が整った作業スペースを確保したいというニーズが高まってきていて、コワーキングスペースはこの需要を満たしていると考えられます。

 

③ 他業種との交流ができるコミュニティへの期待

GAFAの一角をなすGoogle,AmazonといったIT企業が近年、他業種へ進出する例が増加しています。これに対抗するため、日本の大企業も新規ビジネスへの投資を開始しているが、これまでベンチャー企業への投資に積極的でなかった大企業には事業開発のノウハウが不足している・新しいアイデアへの受容性がないという課題があります。

これらの課題を乗り越えるため、オープンイノベーションの活用や新規アイデアへの刺激を求めて、様々な業種が集まり交流するコワーキングスペースのコミュニティへのアクセスを求めて企業が集まっていると考えられます。

 

④ 働き方改革によるリモートオフィスの需要増加

子供がいる女性の雇用や海外人材の採用など、人材確保に奔走する企業にとっては、優秀な人材を集めるために、柔軟に働ける環境の整備が急務となっています。柔軟な働き方を実現するアイテムの一つとして自宅でもない、会社でもない新しい働き場所を提供するコワーキングスペースは重要な役割を果たしていくと考えられます。

 

コワーキングスペースの真価

色々書きましたが、結局一番大事なのはシリコンバレーでは多くのスタートアップがコワーキングスペースから誕生した事実です。

創業間もないスタートアップなどが、同じコワーキングスペースの企業間で助け合うのがシリコンバレースタイル。創業当時のInstagramがアクセス増加によりサーバーダウン寸前だった状況を同じコワーキングスペースで働くエンジニアたちの助けによって脱したのは有名な話。まさしく、Co-working(ともに働く)というわけですね。

いかがでしたでしょうか。コワーキングスペースは今後も日本の働く人々にとって重要な場所となっていくことは間違いありません。トドケールはコワーキングスペースを応援します!