ポストの進化

Blue Mailbox with Mails Isolated on Whiteここ数年のうちで瞬く間に市民権を得て、注目されるマーケットと成長したフリマアプリ。活用はしたいけれど発送するのが億劫で、と感じる方も少なくないようです。
 
手軽に個人間で売買ができる代表的なフリマアプリの一つ「メルカリ」が行った調査によると『発送場所が近くにない』『発送したい時間に店舗が開いてない』など、発送に関する課題が多いことがわかりました。
 
そのような背景から「メルカリ」で売れた商品をかんたんに発送できることを目指した株式会社メルカリが、2020年夏より設置する無人投函ボックス「メルカリポスト」。
 
1.メルカリポストとは
利用方法は、
1、アプリ内画面でQRコードを生成する
2、表示されたQRコードをポストで読み取る
3、出力された送り状を梱包された商品に貼付
4、荷物をポストへ投函する
この4ステップで完了します。
集荷パートナーとなるヤマト運輸にとっても、一ヶ所でまとめて集荷できるなどのメリットがあり、省人化をすすめられると期待をもっています。
 
2.ポストの本質
さらに「メルカリポスト」の次世代型ボックスとなる「メルカリポストプラス」もパナソニックと共同開発するといい、これは出品物の採寸やレジ、投函までの機能を一体化するものになり、そこは無人発送拠点となるでしょう。
 
このように、各産業の領域において、昨今のイノベーションにより省人化・無人化が加速する傾向がみられます。
 
クリーニング産業では「せんたくポスト」なるものが開発されました。従来のようなクリーニング品を店舗で受け取ること、また個人宅へ訪問し、営業や宅配をするという作業を省くことができるので、店舗の運営経費や出店コスト、デリバリーコストの削減につながっています。
 
3.無人コンビニ
また、今春に開業した高輪ゲートウェイ駅ですが、そこにも無人コンビニが設置されました。
なぜ、無人コンビニをつくったのでしょうか。背景には働き方改革や人手不足といった問題があり、無人AI店舗をつくることで、その状況を打破しようという意図がみえます。加えて『交通系ICカードしか使用できない』という注意も掲げてある点でも、いわゆる切符ではなくカードでの乗車を進めていきたいJR東日本の考え方も読み取ることができます。
それは新駅ならではの、歴史を背負ってない故にできることかもしれませんし、品川再開発プロジェクトの中心を担う駅として画期的なトピックとなることでしょう。
 
4.省人化、無人化の弊害 
一方で、様々な面での省人化・無人化において不安をよぶ声も寄せられています。
駅では、コンビニが存在するどころか、駅員が不在の場合も増える傾向にあり、色々な人たちが困っています。
見かける機会が多くなったホームドア。設置されることと引き換えに人員が削減することにより、いざというときの対処に不安がある車いす利用者は複雑な心境のようです。
そして、主に不正乗車を見抜くために設置される無人駅の防犯カメラ。それは他の犯罪(例えば人と人)などの抑止力にはなっているのでしょうか。
 
さらに、どの分野ででも掲げられる問題は、車いす利用者の例にあるように、人と人とのコミュニケーションが不足していくということです。
コンビニでは高齢者など、店員とのふれあいを求めて来店するお客も少なくない実情があり、特に地方ではその傾向が強くみられます。
ポスト設置においては、慣れない機材に人の助けを求めたい場合もあるでしょうし、また不具合の対応には人が必要ともなるでしょう。
 
5.おわりに
そうした問題が解決され、しっかりとした管理システムが構築されるようになると、私たちにとっても安心できる省人化・無人化の時代へ順応していけるのではないでしょうか。